collection of works
Publication 2026
白景津軽 林成光 A判(変形サイズ)カラー42頁
言葉をなくすほどの白銀の世界。
さっきまで吹いていた風も一休みして、
今はただ、真綿のような雪が
津軽の景色を包んでいる。
独り言が白く浮かんでは、しんしんと降り積もる音に消えていく。
厳しい冬の真ん中で見つけた、真っ白な魔法の時間。
それらは神秘的であり、また不思議と懐かしいものだった・
2025年2月 津軽地方にて
猫街 バンコク編 長本淳 A5判カラー106頁
バンコクは『微笑みの国」といわれるタイの首都。
高層ビルが立ち並び近代化が急激に進む大都市だが
アジアでも屈指の猫があふれる街ではないだろうか。
狭い路地裏はもちろん、市場や屋台、商店の軒先、
バイクやトゥクトゥクがビュンビュン行き交う通りにも
のんびり散歩したり、気持ち良さげに昼寝する彼らの姿が見られる。
人懐こい、おっとりした猫が多い。
それは、この街の人々が猫を大切にしている証であろう。
タイでは、古くから猫は家や寺院で悪霊を祓う「幸運の動物」として
愛されてきた伝統もあるという。
この街で体験したエピソードには、いつも笑顔がついてくる。
市場で猫を撮っていれば「こっちにもいるよ」と教えてくれたり
店員さんがわざわざ脇によけて店内の猫を撮らせてくれたり
はたまた「何を撮っているのか」と渋面のおじさんが
猫が被写体だとわかるや否や破顔一笑することも。
バンコクは猫の街。そしてやはり微笑みの町だった。
作者キャプションより
神創美鳥〜Feathers of the Divine 飯井マユミ カラー100頁
鳥たちの羽の精緻なディテールと造形美を追求した写真集。
羽の重なりや質感、色彩まで高精細に表現し、生命が生み出す美しさを
一冊に収めています。装丁には彫刻エンボス加工を施し豪華な仕様です。
廃墟Ⅱ 藤井満博 A4判 カラー112頁
人気を博した写真集「廃墟」の続編
私は廃墟を撮っているのではない。
目に見えない時間が、物質の表面に刻み残した思索の痕跡を撮っている。
この写真集に写るのは、失われた建築ではなく
時間という、誰も触れることのできない存在の肖像である。
そしてページを閉じたあと、残るものが風景の記憶ではなく、
「時間とは何か」という問いであるならば、
この作品はようやく完成するのだと思う。
作者キャプションより抜粋
廃墟Ⅲ 藤井満博 A4判カラー112頁
廃墟は、人間の敗北ではない。
それは、人間だけが世界の主人ではなかったという、あまりにも穏やかな事実である。
自然は何も征服していない。
ただ、世界が本来持っていた時間を、静かに取り戻しているだけなのだ。
私の写真は、その沈黙に耳を澄ますための試みである。
そこに写るのは建築でも風景でもない。
人が手放した時間と、自然だけが知っている永遠との、束の間の開口である。
作者キャプションより抜粋